大倉:束縛と狂恋の間ぐらい ページ12
.
人はレム睡眠というものを寝ているときにするらしい
その時だけ、現実で言っていることを理解することが出来るとか。
ベッドに縛り付けられたまま眠る彼女を見て、もしかしてと賭けてみた
「…好きって言うてみ」
彼女に馬乗りになり、耳元でそう言う
んっと声を上げた彼女を見てにやり
「好きって。好きって言うて?」
彼女は俺のもの、と言いたいところだけど彼女には彼氏がいる。
結婚前提に付き合ってるとかそんなこと俺の知ったこっちゃない
いつも嬉しそうにそいつの話をする彼女を見て、何かがぷつりと音を立てた
俺の方がずっと前から彼女が好きだ
この上ない愛情を抱いてずっと君しか見てなかった
なのにどうして?俺の方が幸せにする自信あるよ?
「好き、って…いえや」
顔をしかめる彼女に腹が立ち、頬を叩けばうっすら目が開いた
『…っや』
「好きって言って」
なんで泣いてるの?そんなに俺とおれんのが嬉しいのか
「愛してんで」
抱き締めるといやいやと首を振る
そこに噛みつけば真っ赤に咲く華
『…っ、やめっ』
今度は君の唇をふさぐ
息ができない彼女は苦しそうに、だけど俺には幸せそうに見えた
このまま2人で窒息死するのもありかもね
▽束縛と狂恋の間ぐらい
(俺を選ばんかったこと)
(ほんまは後悔してんねやろ?)
.
36人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こーぷす | 作成日時:2013年7月29日 14時