第26話 ページ27
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◎ぐちつぼside
たらこAのこと好き?
飲んでいた水を吹いてしまった。
器官に水が入りむせている俺を心配する同僚たち。
あいつなんちゅーこと送ってきやがる。
会社で恥をかいたじゃねぇか。
とりあえず、今は仕事中。そのまま未読無視した。
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仕事帰り、冷静になってスマホと向き合う。
ぐちつぼいきなりなんだよ
よし、冷静沈着。大人な対応。スマートな返し。
唐突にこんなこと送ってくるってことは、
Aが昨日のことをたらこに話したのか？
だとしても、このメッセージはおかしいけどな。
画面を消し、スマホをポケットにしまうと、
すぐにたらこから返信が来た。
たらこそのまんまの意味
たらこどうなの
問答無用でズケズケと聞いてくる。
自分でも正直どう答えればいいか分からない。
電車の中、スマホを持ったまま外を眺めていた。
気づいているようで、気づいていない。
気付かないふりをしていたのか。
ガラスに反射した自分を見て、
黄昏ていたのが恥ずかしくなった。
｢次は〇〇駅、〇〇駅...｣
もう最寄り駅か。
たらこへの返信はできないまま、画面を消した。
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今日の晩飯どうすっかなー。
電車から降り、駅に足を踏み入れた。
階段の方に向かおうと左を見ると、
別車両からたらことAが降りてきた。
「げっ...」
まずい、思わず声に出してしまった。
慌てて口を抑えるが、それも遅く、
気づいたたらこがこちらを向いた。
「あれ？」
『ん？あ！ぐっちじゃん！え、今帰り？』
あーあバレちゃったよ、一番会いたくない二人に。
Aは舐めるように俺のスーツ姿を見てニチャニチャしている。
『ふーむ...ぐっちもしっかり社会人なんだね』
「当たり前だろ」
俺の周りをうろつきながら、うんうんと頷いている。
その様子をたらこはどこかバツが悪そうに見ている。
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『そうそう、昔はさー、』
家の方向が一緒だから、特に断る理由もなく
三人並んで帰っている。
途中、コンビニに用があると言って入ろうとすると
「あ、俺も梅ねり買わなきゃ。Aも行こ」
と、ついてくる。
梅ねりなんて、お前家にアホほどあんだろうが。
いつものごとく、Aのことを家まで送り
俺とたらこは来た道を引き返す。
「俺さー、」
いきなりたらこが静寂を破って話し始めた。
「明日、Aに告るわ」
その言葉に目を丸くした。
しかし、声は出なかった。
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くろあ - すごい…！gtさんが昔を思い出すところは泣けた…！！！これからの更新楽しみにしてます！応援させてください！ (2021年8月15日 22時) (
レス) id: 008344802c (このIDを非表示/違反報告)
る(プロフ) - ろとさん» ありがとうございます！嬉しすぎるお言葉です！亀更新ですがよろしくお願いします！ (2020年9月16日 19時) (レス) id: 81b5ab5178 (このIDを非表示/違反報告)
ろと(プロフ) - すごい面白いです！展開めっちゃ気になります！！更新楽しもにしてます！ (2020年9月13日 16時) (レス) id: 7075e77ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：る | 作成日時：2020年9月5日 0時
