第17話 ページ18
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◎ぐちつぼside
帰ってきた音を聞きつけて、
お腹を空かせたたらこが駆け寄ってくる。
「お腹空いたー」
『今から作るんだが』
「お腹空いたー」
『あっちで待ってなさい』
「お腹空いたー」
たらこは返事代わりに“お腹空いたー”と言いながら部屋に戻る。
買ってきた荷物をキッチンに置くと、
『ぐちつぼさん、荷物ありがとうございました。後はやっとくんで！』
「え、でも」
「ぐちさーん、あろえ雑魚すぎて相手にならーん」
『ほら、行ってきてください』
「...すんません、お願いシャス！」
任せっきりなのは申し訳ないと思ったが、
自炊もしない俺に何ができるのか。
Aさんに皿や調理器具の位置を教え、
俺はたらこたちの元へ向かう。
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「んまっ！」
「何でたらこスパゲティ」
『共食い』
「人が作ったもん久々に食べたわー」
Aさんはたらこスパゲティとナポリタンの2種類を作ってくれた。
人が作ったもんってあったけぇな、自炊...やっぱいいや。
どっちもすげぇ美味しかった。
たらこはよく食べるイメージだったけど、
あろえもあんなに食べるとは思わなかった。
特にナポリタンが美味かった。
どこかで食べたことのあるような、
懐かしい味がした。
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「はいおつー」
『お゛ち゛る゛ぅ゛！』
向こうの部屋からは、
たらことAさんの騒ぎ声が聞こえる。
さっきからAさんの悲鳴しか聞こえない。
「ぐっちーこれどこー？」
「そっちの棚」
俺とあろえは洗い物ジャンケンに敗北した。
2人でせっせと洗い物をする。
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洗い物も終わったし、あいつらの部屋に行こう。
ふと、冷蔵庫の中身を確認し、
また明日からはお惣菜生活か、と思いながら扉を閉める。
すると、冷凍庫の奥に前買ったアイスが見えた。
2つに割るタイプのアイスがちょうど2本ある。
「あろえーこれ食べる？」
「うわなっつ」
あろえに1本渡し、隣の部屋に向かう。
「たらこーはいこれ」
「んー？うわなっつ、あろえ買ってきたの？」
「ぐっちの」
「ぐちさんこんなの買ってんだ」
「別にいいだろ」
俺が持っていたもう1本を半分に割り、
「ん、半分こな」
Aさんに渡す。
「...え」
まるで、Aさんの時が止まったように固まっている。
さっきまでニコニコゲームをしていたのに、
突然目を見開いて驚いた顔をしていた。
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くろあ - すごい…！gtさんが昔を思い出すところは泣けた…！！！これからの更新楽しみにしてます！応援させてください！ (2021年8月15日 22時) (
レス) id: 008344802c (このIDを非表示/違反報告)
る(プロフ) - ろとさん» ありがとうございます！嬉しすぎるお言葉です！亀更新ですがよろしくお願いします！ (2020年9月16日 19時) (レス) id: 81b5ab5178 (このIDを非表示/違反報告)
ろと(プロフ) - すごい面白いです！展開めっちゃ気になります！！更新楽しもにしてます！ (2020年9月13日 16時) (レス) id: 7075e77ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：る | 作成日時：2020年9月5日 0時
