【gnki】変わらない言葉【gttb】

第14話 ページ15

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「...落ち込みすぎじゃない？」

『......。』

「でも珍しいよねー、Aがあそこまで酔ってんの久しぶりに見たもん」

『...はぁ』

「あん時ぐちさんも怒ってなかったよ」

『でもさぁ...すっごい失礼な奴やん』

「うんそうだね」

『うわぁぁあああ!!』


ははは、とのんきに笑うたらこ。許さん。
今日はそんなぐちつぼさん家でボードゲームの撮影をする日。
たらこと一緒に向かっている。
私の手には謝罪の手土産。本当に申し訳ない。


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...着いてしまった。
まずは謝らなきゃまずは謝らなきゃまずは謝らなきゃ
そんな気持ちもつゆ知らず、たらこはインターホンを押す。


「はーい」

「宅配でーす」

「お帰りくださーい」

「ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ!ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ!ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ!」

「だぁぁあ！連打すんな！」


中から勢いよくぐちつぼさんが飛び出してくる。


「きたよー」

「あ、Aさんいらっしゃい。どぞどぞ！中入ってください」

「え？俺無視？」

『...ぐちつぼさん、先日はご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした!!!』


その場で思いっきり頭を下げる。


「え、え？なんのことっすか？」

「超会議の帰りにダル絡みしたことだって」

『...その時のこと覚えていなくて、最近たらこに教えてもらって、直接謝らなきゃと...』


そう言って、謝罪の手土産を渡す。


「っふ、あー...そうっすねー、あん時のこと覚えてないんすかー」

『...本当にすいませんでした』

「いやー、俺傷ついちゃったなー、心の傷負ったなー」

『...やっぱり今日帰ります』


失礼しましたと伝え、扉に背を向けた。
言い逃げだ、なんて酷い人間なんだ私は。
手土産のバームクーヘンみんなで食べてください。
すると、ガクッと落とした肩を掴まれる。


「ウソウソウソ！待って！嘘ですって！」

『...怒ってないですか？』

「怒ってないですって！」

「ねえ、早く部屋入れてくんね？」


たらこ黙れ、と思った。


「そうっすよ、ほらたくさんゲームするんすから」


さぁさぁ、とたらこに背中を押され、
半ば強引に部屋に入る。
あの後、もう一度土下座をかました。
気にしてないと言うぐちつぼさん、その様子を見てケラケラ笑うたらこ。


あろえさんがもうすぐ最寄り駅に着くと連絡が来たので、ぐちつぼさんが迎えに行った。
その間、たらこと2人でス〇ブラをした。
理不尽だが、さっき笑ったことで腹が立ったのでボコボコにした。
勝敗は、4―1でボコボコにされた。


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