dialogue 2 ページ21
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｢木兎さん、今朝SHR間に合わなかったってほんとですか｣
｢…げっ！赤葦なんで知ってんの｣
｢さっき部活終わりに木葉さんが言ってました。
木兎さんが朝から怒られてんの見たって｣
｢………遅刻したっていうか、ちょっと人助けしてただけだ！｣
｢人助け？でも、遅刻したのは事実なんですよね。
遅刻されると朝練を早く切り上げるようにしなくてはなりませんよ｣
｢それは勘弁してくれよぉ！
ジャージ落としてなかったら絶対間に合ってたし！！｣
｢ジャージ落とすぐらいギリギリだったってことですか？｣
｢んぁー！違う！
俺が遅れたのは恩人ちゃんを保健室に連れて行ってあげてたから！！
決してギリギリだったわけではない！｣
｢……恩人ちゃん？保健室？｣
｢そう！
具合悪そうにしてたからな！
保健室誰もいなかったから熱まで計ってやった｣
｢そうですか。朝から大変でしたね。
……もしかして恩人ちゃんって
去年の文化祭シーズンぐらいに忙しなく働いてた子ですか？｣
｢あぁーー！思い出した！その子だよその子！！
意味わからんぐらいダンボール抱えてた子！
よくわかったな赤葦！｣
｢まぁ今同じクラスなんで｣
｢そう言えば恩人ちゃんも赤葦と同じクラス言ってたな！
あ、赤葦恩人ちゃんの名前教えて？
今日聞くの忘れててさー｣
｢自分で聞きに行ったらどうです？｣
｢え、何でそこケチんの。
あぁー、わかった。今日調子悪くてコーチに怒られたからだろ｣
｢俺はそんな幼稚な人じゃないです｣
｢ふーーーん。ま、いいけど。
でも、何かあったなら言ってくれていいぞ｣
｢え、｣
｢赤葦が調子悪いなんてそうそうないし。
でも、最近ちょくちょくそうだったよな。
林間学校明けの一昨日とか｣
｢………｣
｢ほら、この俺に言ってみなさいよ｣
｢………場所がないって、｣
｢ん？｣
｢木兎さんは、場所ないって言われたらどうしますか？｣
｢……場所がない？
ちょっとよく意味わかんねぇけど俺なら無理やり作り出すかな！｣
｢………ははっ、木兎さんらしいですね｣
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倫(プロフ) - カルマさん» ありがとうございます！コメント嬉しいです！頑張りますっ......！ (2020年6月19日 23時) (
レス) id: 48fe9f4fbb (このIDを非表示/違反報告)
カルマ - この作品大好きです!完結まで頑張ってください! (2020年6月19日 20時) (レス) id: 7ca463c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倫 | 作成日時：2020年5月2日 0時
