【HQ】赤葦くんは例外でした。

dialogue 1 ページ13

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｢あ！あかーし！2日ぶりだな！｣


｢木兎さん、おはようございます。
林間学校の間は部活できなかったですもんね｣




｢お、巷で噂になってる赤葦くんだ｣


｢……木葉さんその言い方やめてもらえますか｣






｢え！なになに！？噂って！？｣


｢え、木兎知らねぇの？
こいつ林間学校のときに女の子お姫様抱っこしたんだって｣


｢おお！赤葦やるなぁ！｣


｢やっぱ木兎と違ってモテる男は大胆だな｣


｢俺はモテる男じゃありません｣


｢おい！木葉！俺と違ってとは何だ！！｣


｢お姫様抱っこは病人を運ぶためにしただけです｣


｢へぇ｣


｢……何か言いたそうな顔ですね木葉さん｣


｢いや、別に？｣


｢はっきり言ってください。モヤモヤします｣


｢………赤葦らしくないなぁって思って｣


｢ねぇ！2人とも俺のこと無視？！｣


｢木兎さんは少し黙っててください。
木葉さんどういう意味ですか｣


｢だって赤葦は俺らのマネージャーにさえも
あまり触れたりしない人じゃん？

なんて言うか、女の人との距離をちゃんと考えてるって感じ。


………それなのに、お姫様抱っこなんてねぇ？｣



｢………今回のは仕方なくですよ｣


｢そうかな？
普段の赤葦なら走って先生呼び行くとかすると思うんだけど。



…………ま、赤葦にしては珍しくそれだけ動揺してたってことだな｣




｢………そうかもしれないですね。
俺もう先に体育館行って準備してますね｣









｢……なぁ、木葉。女の子って誰？｣


｢赤葦と同じクラスの子だって。
さすがに名前まではわかんないけど｣


｢へぇ、それは誰か気になるな！｣


｢……おい、木兎。
余計なことすんじゃねーぞ｣


｢よ、余計なこととは何だ！
お、俺はそんなことしない！

準備手伝ってくる！
お前も早く着替えて体育館来いよー！｣


｢…………(怪しい)｣




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