episode 12 ページ12
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目的地もなく走り続けて軽やかな風が冷たく吹き付ける。
身体は熱いまま重くなっていくけど
ただただ今は後ろが怖くて誰もいない前に進むしかない。
1度でも立ち止まれば簡単に追いつかれて入り込まれる。
寂しいって思うのに寂しさが無くなるのも怖い。
でも、さっき間違いなく私は期待した。
この人なら隣を埋めてくれるんじゃないかって。
「………っ、気持ち悪いっ、」
その"期待"が足を止めようとするけれど
瞬時に足を加速させる疑問が頭の中を駆け巡る。
_______________ 埋まったあとは?
考えれば考えるほど視界も歪んできて
気づいたときにはもう体全体で地面の冷たさを感じてた。
これが所謂オーバーヒートってやつなのかもしれない。
なんて頭の隅で思いながら
「………… 仮病どころじゃないじゃん」
耳元に感じた温もりを最後に意識を失った。
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倫(プロフ) - カルマさん» ありがとうございます!コメント嬉しいです!頑張りますっ......! (2020年6月19日 23時) (レス) id: 48fe9f4fbb (このIDを非表示/違反報告)
カルマ - この作品大好きです!完結まで頑張ってください! (2020年6月19日 20時) (レス) id: 7ca463c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:倫 | 作成日時:2020年5月2日 0時