ドSの赤薔薇姫はかぶき町の女王の姉［銀魂］

第三訓　主人公なら余裕をかましてなんぼ。でも勝てるかどうかは別 ページ9

結華side


そうこう、終え、何人かを病院にぶち込む手続きを終えた私は真選組のどっかに潜むアイツの気配を感じていた。


『おい、銀時ィ。屋根裏から出てこい。さもなくば……』


「え、ちょ、ハイハイハイ！」


銃口を向けられた銀時はバキバキバキという音と共に屋根裏から落ちてきた。


『よかったな。真選組の連中全員が病院へお見舞いにいってて。』


「え？何？あいつら病院にいってるの？プークスクス」


『そういうお前も肋骨３本折れてるからな？今度病院こい。』


「あ、ハイ。まあ、結華に会えるならいっか。」


『ついでに奥歯の虫歯も抜いてやんよ。』


「あ、やめてください！」


そんな感じに不法侵入の銀時を病院の力でねじ伏せようとしていると、ジミーが入ってきた。


『お前は隠れとけ！』

と、銀時を地下にねじこむ。


『ジ……、山崎さん、どうしたんですか？そんなに慌てて。』


「あ、結華さんまだいらっしゃったんですね！」


こいつ、ジミーて言われかけたことにも気づかん位に焦ってやがるぜ。


「実はですね、皆さんが健康観察されている間に、危ないと止められていた、攘夷志士の情報を掴んでいたんですよ。そしたら、今日の夜にも真選組に打ち込んで来るみたいで……。しかし、戦力の殆どは今病院で……」


へぇ？面白そうなことがあるんだね。


『そういえば、向こうで夜ご飯食べるとかいってたなぁ…』

「どどどうしましょう！」


ここに誰もいなかったらいいけど、牢屋にも居るし、屯所が荒らされるのは困るよなぁ…。


でも、呼び戻す気も無いし。


仕方ないか。


『山崎さん。貴方は今すぐ病院に行ってください。しかし、このことは報告しないでくださいね』


「それってどういうことなんですか？」


『貴方は終わる頃まで、あの人達をここに寄せ付けないでください。何、上司に怒られるようなら、菫の力を借りてねじ伏せますから。』


「え、どうするんですか！？」


『私が、全員を殲滅する。』


「ええ！？しかし…」


『私の力を舐めないで欲しいな。山崎クン。何人来るのかは分かる？』


「十人から二十人程……、無茶ですよ！」


『余裕だね。そんなカスどもを殲滅なんて三十分もかからない。てなわけで、山崎さんは病院へ。』


山崎は迷う素振りを見せたけど、数量限定のあんぱんをちらつかせたら直ぐにいってくれた。


二十人、余裕だね。

さあ、早く夜、こい！


その頃銀時は暗すぎて昼寝を開始していた。

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