稀血のペットになりました。2

閑話休題 回想。 ページ18

ご主人様と激しい一夜を過ごしたあと、私は夢を…昔の夢を見ていた…。

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私には兄がいた。

両親は兄に付きっきりで、いわゆる長男教、というものだった。

虐待をされていた訳でもないし、生きるための最低限の食事とか、衣服は与えられていたけども、基本的には私はいないもの扱いだった。

…家業を継ぐ兄以外はいらない子だったのだろう。

兄も兄で、私のことは全く眼中になかったのか、なにも話しかけもしなかったし、構うこともなかった。

そんな時、一家は鬼に襲われた。

助かったのは私だけ。なぜなら、私だけ離れで寝ていたから。

朝起きた時にはもう全て終わっていたのだ。

私はしばらく隠に保護された後、育手を紹介してもらい、無事最終選別もクリアし鬼殺隊に入隊した。

入ってからは楽しかった。鬼を倒せば皆から感謝される。

自分が必要とされることに、快感を覚えた。

ああ、だからかなご主人様は私を必要としてくれてるから、こんなにも愛おしいのかな。

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目が覚める。

隣にはご主人様。

ああ、私だけを見てくれるのが嬉しい。だからもっと、もっと私にひどいことをして？

もしかして。→←＊

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