稀血のペットになりました。2

＊ ページ13

実弥side

Aが、帰ってきた。

正直、合わせる顔がねェ。どうしたらいいか分からねェ。

が、

あれだけボロボロにしちまったのに、Aは俺とずっと一緒に居たいと言ってくれた。

きっとここでまた突き放したところで戻ってくるのだろう。

俺がどれだけ酷いことをしようとも。

ならば、俺はそれを受け入れる。

都合がいい奴だって思われるかもしらねェ。

でも、俺だって本当はAと離れたくねェし、Aだってそれは同じ。

過ちを繰り返しても、Aなら受け入れてくれる。

ふと、Aの顔を見ると、なんとも言えぬ、どろりとした表情をしていた。

…恐らく、Aは俺に完全に依存している。

まァ、俺も同じだけどなァ。

つまりは共依存って奴だァ。

この関係は普通じゃねェ、よろしくないものなのは分かってる。

けれども、やめたくねェ。否、辞められない。

Aと一緒にいれるなら、どんな愛のカタチでもいい。そう思えるほどに、どっぷりと依存しているのだ。

Aと一緒に何処までも堕ちようじゃねェか。

ああ、そういえばまだ言ってなかったなァ。

「おかえり。よく帰ってきたなァ。」

1度は手放してしまったが、今度こそは、絶対に離したりしねェ。

Aはずっと、ずっと俺の物。

閑話休題 堕ちる。→←＊

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