ご主人様のペットになりました。

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話を聞くと、この方は宇髄天元様で、実弥さまの御学友だそうだ。

どうやら実弥さまの待受が私で、それを見て顔と名前を覚えていたらしい。

とりあえず、変な人ではなかったと安心し、てちてちと横を着いていく。

すると、ふいに右手を宇髄様の手で握られる。

「はぐれたら元も子もねえもんな！」

なんてナチュラルに繋がれるものだから、振りほどくこともできず、そのまま実弥さまの教室までそのままだった。

着いた頃には丁度授業が終わるところで、ぞろぞろと人がドアから出てくる。

手を繋がれているのも忘れ、その中から必死に実弥さまを探す。

「おィ…なんで宇髄がここにいンだァ…ってAに触ってンじゃねェ！」

先に気づいたのは実弥さまのほう。

私達が手を繋いでいるのに怒っているみたいだった。

『も、申し訳ありません。実弥さま。道に迷ってしまいまして、その、はぐれないようにと…。』

実弥さまはさっと私を宇髄様から引き離し、自身へと引き寄せる。

「悪ィ。Aを送ってくれたのには例を言うわァ。」

そう言って実弥さまは私の手を強く握る。

実弥さまの目には、怒りが孕んでおり、どうしたらいいかが分からなかった。

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