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自覚 ページ46
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「俺は必要じゃない嘘はつかないよ」
なんてそっけなく言うことしかできないけど、
でも本当にさっき俺が言い返したことは、全部俺が相良に対して思っていた本当のこと。
今こうやって近くで過ごすようになって、こいつのいいところが身に沁みてわかる。
だからこそ、卑劣な言葉の刃を向けられた相良を見て、
なんでこいつが傷つけられるんだ、とか
泣かせたくない、とか
何も知らねえくせに、とか
そういう感情が溢れた、
こんなことは初めてで、俺だって馬鹿じゃないからそれが何を意味するかなんてもう分かってる。
いや、もっと前から無意識に自覚していて、その答えを見て見ぬ振りしていたのかもしれない。
俺は、相良に心の限りを尽くしたいとそう思っているみたいだ。
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作者名:ツキ | 作成日時:2024年3月11日 1時