どうか、あなたに会えますように (ページ9)

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🥟

「バレないかな？」

「チャンビニヒョンがうるさくしなかったらね」

「なんだよ〜！」

チャンビニヒョンと2人、車に乗って僕たちのポップアップストアまで向かう

いわゆる“お忍び”ってやつで、せっかく企画してくれたんだからどれくらいSTAYが来てくれてるのか気になるねって話していた時、ヒョンから行こうって提案してくれた

車から降りてお店まで歩いていると、すれ違う子たちが嬉しそうに僕たちのショッパーを持っていて、つられて笑顔になる

でもこの状況で男2人組はただでさえ目立つから、できるだけ周りに溶け込むように不自然な行動はしないようにしないと

そう思っているうちにお店のそばに到着した

「ヒョン、写真撮ってあげる」

「お〜ありがとう」

「だからヒョンは僕の写真撮ってね」

「はいはい」

お互い撮り合って、そろそろ車に戻ろうかと話していた時、片腕に軽い衝撃が走った

「わっ、」

『わ、ごめんなさい！』

「こっちこそ、」

たぶん普通ならこのままお互い去っていたと思う

でも、それができなかった

僕にぶつかった女の子の顔を見た瞬間、懐かしいような、泣きたくなるような気持ちになった

思わず目の前の子の腕を掴んでしまって、時が止まる

相手が困ってるのは表情から伝わってくるのに、なぜだか手が離せなかった