どうか、あなたに会えますように (ページ24)

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🥟

ここで、僕もあなたが好きだと一言で言える度胸があったなら、

勇気の出ない自分に嫌気がさしながらも、今の僕には気づかないふりを続けて、逃げるしかできなかった

そして次の日、僕は旦那様に呼び出された

A様との近づきすぎた関係に釘を刺されるのかと思いながら、部屋まで足を運んだ

「急に呼び出してすまない」

「いえ、旦那様直々にお呼びいただけて光栄です」

「そうか、ところでヒョンジン、Aとは上手くやっているか？」

「は、はい、いつもお褒めいただいて、いい関係を築けていると思っております」

「それはよかった、今日はAのことで頼み事があってな」

「僕でよければ、引き受けさせていただきます」

「ありがとう、助かるよ」

「じゃあヒョンジン、3日以内にとびきり美しいAの絵を描いてここに持ってきてくれるか？」

「はい、かしこまりました」

「いい関係を築けているなら、見ずとも描けるだろうからAには気付かれないように頼むぞ」

「承知しました」

了承の言葉を口にしながらもその目的は全く予測できずにいた