どうか、あなたに会えますように (ページ18)

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𝟏𝟖 ページ18

🥟

「ヒョンジン、A様がお呼びです」

初めてA様を描いた日から数日後、僕は再び呼び出された

急いで準備しようとすると、その必要はない、何もいらないから着いてきてくださいと侍女に言われた

数日ぶりにA様の自室に入ると、A様は目配せをして侍女は退室した

思いがけず2人きりになってしまい、何が起こるのかと少し体がこわばる

A様は基本的に1人にならないはず

僕が彼女の絵を描く時は別として、それ以外の時は侍女たちに囲まれ、守られている

どうしたものか、、

『ヒョンジン、？聞いてる？』

「っ！あ、申し訳ございません、」

『疲れてるのかしら？呼び出してごめんなさいね、』

「い、いえ！」

ならよかったとA様が言ったその後、全く想像していなかった言葉が投げかけられた

『それで、今日呼んだ理由なんだけど』

「はい」

『私とヒョンジンって歳が近いでしょう？だからちょっと話し相手になってほしくて、』

「話し相手、ですか？」

『そう、お父様が過保護だからね、私あまり友達が居なくって』

恥じらいながらそう言った姿が愛らしく、考える間もなく、僕でよければと声を発していた