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🥟




「じゃあヒョンジン、今日から頼むな」

「はい、よろしくお願いいたします」

「ああ、とりあえず今日は娘のところに行って挨拶してこい」

「かしこまりました、失礼いたします」


涼しい風が吹き抜ける外廊下を歩きながら、A様のいる部屋を探す



「あ、ここか、」


「どなたですか?」

「図画署から参りました画員のファン・ヒョンジンと申します、本日からA様の肖像画を担当させていただくことになりまして、そのご挨拶に伺いました」

「そうなのですね、ではA様をお呼びするので、少々お待ちください」


そう言って豪華な扉の奥に入っていった1人の侍女を見送ってしばらくすると、中へと案内された



豪華な造りの室内の奥の方にA様が座っていて、その周りに彼女を守るように侍女たちが立っていた



「A様、この者が本日から肖像画を担当するそうです」

『あら、そうなの』

「ファン・ヒョンジンと申します、本日からよろしくお願いいたします」

『ふふ、そんなに硬くならないで?』


こちらこそよろしくね、そう言って柔らかな笑みを浮かべたA様は品に溢れていて、とても美しかった

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作者名:ツキ | 作成日時:2023年12月1日 22時

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