そういう事じゃないでしょ！ ページ8
ジミン「何が良かったんですか！」
ジミンが振り向くと、ＲＭは目に手を当てながら、泣いていた。
そうあの時、ユンギとボムギュが叫んでいるのを見て、もう、ダメかと、全ては終わってしまったかと思った。
でも、あの叫び声は、Aが目を覚ましたのを確かめる為の呼びかけだったのだ。
亡くなったのは隣の特別室にいた元劉家総裁のAのおじいさんだった。
泣きながら、寝ている人に抱きつくユンギ。
涙を流しながら、
「ヒョン、、良かった、、です。」
と、いって微笑むボムギュ。
それで、やっと、Aが意識を取り戻した喜びの雄たけびだと分かった。
紛らわしい事、この上ない。
ＲＭは心臓がドキドキして倒れそうだったというのに、良かったという２人。
しかし、その後、すぐに、ボムギュが呼ばれて、祖父の死を知る事となった。
ボムギュ「ヒョン、、。目覚めて、すぐこんな事言うのはどうかと思うけど、」
神妙な顔でAを見るボムギュに
A「おじいさま、逝ったんだね。」
ボムギュ「え？」
A「あの世の手前で会ったよ。お前は生きろって、言ってくれた。もう、私は十分生きたから、幸せに、、なれ、、って、、。」
Aは涙を流しながら、でも、ちゃんと、お別れが出来たからと、満足そうだった。
A「元から、韓国離れる時に、もう、会えないかもしれないと思ってたから、又、元気なあの人に会えて良かった。いつか、又、あっちで会えるしね。」
そう言って笑ったA。
ユンギ「俺はヒョンが生きていてくれて、この世にヒョンを戻してくれたおじい様に心から感謝します。」
ボタボタ落ちるユンギの涙、、。
ホントに良かった。
今、目の前にある三文芝居のような日常に感謝します。
ＲＭは何所にいるかも分からない神様に感謝した。
ジミン「もう、、、そんな風にヒョンが泣いちゃったら、僕も何か、涙が出ちゃうじゃないですか、、うう、、。」
涙もろいジミンももらい泣きする。
ユンギ「ああ、、もう、泣くか、怒るかどっちかにしろよ。」
ジミン「そんな事言いながら、ヒョンも涙ぐんでるじゃ無いですか」
ユンギ「ばか、、これはコンタクトが合わなくて、、、。」
そう言いながら、指で、涙を拭くユンギ、、。
A「ごめんね。心配掛けて。でも予約が無駄にならなくて良かったよね(笑)」
ユンギ、ＲＭ、ジミン「そういう事じゃないでしょ！」
A「へ？」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年12月13日 19時
