女装似合うよね。 ページ48
「あの時は多分、あなたへの復讐に、俺を捨てた事を後悔させてやるって思ったんだと思う。
でも、それは一番ダメな事。
どんなに周りの人を長く苦しめ続けるか知ってたはずなのに、、。」
ユンギが苦しそうに、下唇を噛む。
芸能界は自死を選ぶ人が少なくない。
だから、周りの苦しむ姿を何度も見て来たのかもしれない。
A「ゴメン。そうだね。ユンギは分かってる。あの時は、普通の状態じゃ無かったし。仕方なかった。」
ユンギがおでこをAのおでこにこつんと当てる。
「俺たちは何が有っても生き続けて、幸せになる。例え、又、別れが来ようとも。」
「うん。僕も誓う。何が有っても、前に向かって進むよ。逃げるのはもう疲れたよ。」
そう言って、肩をすくめて笑うAにユンギも微笑んだ。
「そうですね。逃げた分、無駄に回り道でしたからね。何でも言い合ってたら、こんなにややこしくならなかったのに。」
ユンギが呆れたように言うのを
「誰でも、ユンギみたいに出来る訳じゃないよ。ブー」
と膨れるA。
これでも、ジンヒョンより年上なんだよな〜。と呆れるユンギ。
ジンは何だかんだ言っても、実は周りも見えてるし、考えて行動している大人だけれど、Aは
ユンギ「子供ですね。４０前なんだから、もっとしっかりして下さい。」
「だって、この歳になると、反って抗いたくなるんだよね。若くいたい〜みたいな」
ユンギ「は？」
「嘘嘘。これから、いっぱい、ユンギを甘やかしてあげるよ。ヒョンとして。」
そう言って、ユンギを胸に抱き締めて、頭を撫でる。
「そう言う事じゃないんです///」
そう言いながらも、抗いもせず、嬉しそうに体を預けてくるユンギはホントに可愛いとAは思う。
「ユンギって、そう言えば、弟だったよね。なのに、ヒョンのお役目、ご苦労様。僕の前では可愛い弟で良いよ。」
Aが言うと
「弟じゃ無くて、恋人でしょ？」
と、ユンギ。
A「じゃあ、アッパって言ってみる？」
ふふん、、。と笑って言うと
ユンギ「ふざけな！」
と言いながら、顔を赤くして、又、甘えてくる。
まあ、ユンギは女の子って感じの可愛さじゃないもんな〜なんて、Aは思う。
でも
「この前さ。昔の動画見たら、スカートのユンギが出て来てさ。チョー可愛いよね。今度、女装して、写真撮ろ( ^)o(^ )」
ユンギ「嫌です！」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年12月13日 19時
