ユンギ、、起きてたんだね。 ページ37
お昼過ぎに又、キム先生がやって来た。
ユンギは相変わらず、僕の腕の中で、気持ちよさそうに寝てるから、起こさないようにそっとユンギから離れて、起き上った。
「先生、まだ何かあるんですか？」
今度は看護婦さんも連れて無いので、少し、気持ちが楽だ。
「何、その言い方、態度が生意気」
生意気って、僕とそんなに歳変わらないんじゃ
「えっと、僕、３７歳なんですが」
僕が言うと
「僕はこれでも４０歳過ぎてるからね。」
とキム先生が言う。
ちぇっ、じゃあ、ヒョンか。
「それにしても、用事があるのか、無いのか、疑わしいですからね。」
「恩人に対して、その言い方はダメでしょ？」
先生に言われると、ぐぅのねも出ない。
「まあ、今回はちゃんと話有りますよ。もう、退院して頂こうかと、、」
先生が軽く言う。
「もしかして、問題起こすから、強制退去とか、、」
顔が引きつってるのが自分でも分かる。
「まあ、ホント、そうなってもおかしくないんですが、まあ、VIPですから、そういう訳では有りませんよ。」
と、キム先生がニヤリと嗤う。
「はぁ、、」
何と、返事して良いか分からないから、適当に相槌をうつ。
キム先生「弟さんが劉家で、主治医が診るので退院させてくれと言われましてね。」
「え？ポムギュが、、」
それは初耳、、。
「いや〜。今回の件、結局、何故か、みんなに広まっちゃって、、。これ以上、劉家を貶められると困ると言われまして。」
頭を掻き掻きいう先生。
それって、やっぱり、実質、強制退去とかわりませんね。
ちょっと、泣きそう、、。
弟にそこまで言われて、プライドが、、はぁ〜、もう無いけど、、、。
もう、心は”明日のジョー”並みに真っ白になった。(分かる人にしか分からないだろうけど)
ポムギュ「そう言う訳だから、ソウル市内の一室に移って貰うね。」
いつの間にか、ドアの前に立つ弟に、只、項垂れて、
「仰せのままに」
としか、言えない。
ああ、、そうさ。全ては僕の不徳の致すところさ。
項垂れてみれば、寝てるはずのユンギの首から下の見えてる所が真っ赤だ。
顔は布団で隠れている。
狸寝入りだな。
ボムギュ「でもまあ、看護師さん、一人は常に付けますし、先生にも検診に行って貰いますから、いつでも、ユンギさんとイチャイチャ出来ますし、何なら、防音機能も付いてますから、マンションで仕事出来るようにしますよ。」
ユンギ「え？マジ？機材入れて良いの？」
ポムギュ「(;・∀・)」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年12月13日 19時
