ユンギが可愛くて ページ24
A「それって、誘ってるの？」
ドキドキしてるのを隠すように言う。
ホント、ズルい。
マジで、ユンギが欲しくて、下半身が疼いて来る。
落ち着け、落ち着け。
きっと、後で、後悔して、先生に怒られて、恥ずかしい思いをする。
僕はけが人で、ここは病院。
何回もユンギとこの部屋でイタしたけど、ユンギは覚えて無いし。
ユンギ「どうしたんですか？目瞑って。瞑想？」
自分に言い聞かせてたら、いつの間にか目を瞑っていたようで、目を開ければ、不思議そうにユンギが見上げている。
かわいい、、。
何て、可愛いんだろ。
パーマがかった白髪の前髪から見える小さな目。
目力強いくせにこんな風に見上げる時は、そのまなざしに蕩けそうになる。
「ユンギ、、」
「？」
「好き過ぎて泣きそう」
「はい？ヒョン、、熱でもあるんじゃないですか？」
そう言って、ユンギの綺麗で、少し冷たい手が僕のおでこに置かれる。
「もう、どうでも良い、、怒られてもいい」
僕はおでこに置かれたユンギの手を掴んで、ｋｉｓｓした後、ユンギを押し倒した。
「ちょっと、何してるんですか？ここ、病院ですよ。」
驚いて、僕を見上げるユンギ。
「みんなに怒られたけど、僕、何度も、ここで退行したユンギ抱いたんだ。」
じっと、ユンギを見つめる。
「鬼畜ですね。」
ユンギの可哀想な人を見るような目。
うっ。
萎えた。
ひど、、。
そうかもしれないけど、ユンギにはっきり言われて、他の誰に言われるより、心を抉られた。
気が付いたら、ユンギから体を起こして、膝を抱えて、座っていた。
泣きそう。
さっきと違う意味で。
「ヒョン。怒ったんですか？」
膝に顔を伏せたままの僕の耳に届くユンギの声。
「ううん、、。怒ってない。落ち込んでるだけ。」
顔も上げずに答える。
「ヒョン、、。ちょっと、冗談云っただけですよ。こんなの韓国では普通でしょ。」
「僕はお坊ちゃんだから、打たれ弱いんだ。天才として、みんなに褒められて育ったし。」
そんな事言いながら、チラッと、ユンギを見ると薄ら笑いを浮かべるユンギ。
「そんな事言って、あなたの家庭事情を、この体で感じた俺に通じると思ってんですか？」
真顔のユンギもかっこいいな、、。
「ヒョン！最近、気を抜き過ぎて、大人でかっこいいヒョンのイメージが、、」
「そんなの虚勢だもん。」
そう言うと、ユンギが僕に後ろから抱きついて来た。
「俺の前ではカッコよくいて」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年12月13日 19時
