一度壊れた心は戻らない ページ18
そんな二人を見ながら、Aは先生の言っていた事を思い出していた。
。。。。
キム先生「酷な事を言うようですが、一度、壊れてしまった心は元には戻せません。元々、ユンギさんは対人恐怖症にもなられた事があるみたいですし。」
A「え？治ったんじゃないんですか？」
キム先生「いえ、そうでは無いです。だから、なるべく、ストレスがかからないように、貴方がユンギさんを支えてあげて下さい。」
A「勿論、そうします。僕、結婚式も予約してるし、一生、ユンギの側に居るつもりなので。彼が僕に飽きない限り。」
少し、照れながら、報告すると。
キム先生「それはユンギさん、喜んだでしょう。」
と、ニコニコして先生はAの肩を掴んだ。
A「あ、、いえ、彼にはまだ伝えて無いので、言わないで下さい。」
頭を掻き掻き言うと、
キム先生「(^▽^;)それは又、、何というか、勇気が有りますね。」
A「え？ああ、、そうですか？でも、ユンギは僕が居ないと生きていけないって言うし、じゃあ、結婚しかないし、５歳になちゃったユンギとイタリアの島の景色を動画で見ていて、ここ良いねって話してたら、ここで結婚式したいなって。」
キム先生「そうですか。ユンギさんが覚えてなかったとしても、その時の気持ちは同じかもしれませんね。」
A「僕はユンギは気に入ってくれると思います。」
ニッコリと笑うAにキム先生も断固とした２人の信頼を感じた。
キム先生「これからも大変な事はあると思いますが、頑張って下さい。相談にはのりますから。」
A「そうですね。考えときます。(笑)」
顔は笑っているが目が笑ってないA。
キム先生(僕に対しての信頼はないな、、。まあ、仕方ない。政府の意向を聞いて、無茶をさせてしまったんだから)
去っていくAを見送りながら、一人自分のした過ちを反省するキム先生。
キム先生「でもまあ、過ちは仕事でとりかえそ！」
白衣を翻し、診察に戻って行くキム先生の背中には迷いは無かった。
医者なんて切り替え上手じゃなかったら、やってられないのだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ジミン「で、ホントのところ結婚式の話聞いてどうでしたか？」
ユンギ「そりゃ、結婚するのは良いけど、ハズいし、面倒だなって思ったけど、Aが嬉しそうに言うのに、嫌とは言えなかったよ。せめて、２人でしたかった////」
ジミン「まっ、そんなもんですね。ユンギヒョンですから(笑)」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年12月13日 19時
