君の隣にいたい。 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,165 hit

02 ページ2

────────────────

「西島隆弘....」

「あら、俺の事知ってるんだ」

なんて彼は笑いながら私の隣に腰を下ろす。

ほんのり花の香りがしてこんな香水使ってるんだ、なんて思いながら慌てて唇の形をしたマスコットを隠す。

芸能事務所にいる上にファンなんて知られたらどうなるかわからない。

「天気いいね今日は」

「そう...ですね、はは...」

「Aちゃんだよね？」

なんて彼は私の目を見て苗字を言ってくる。

なんで、なんて思いながら頷くと彼はやっぱりそうだと微笑んだ。

どうして彼が私の名前を知ってるのかもわからないしどうして隣に座ったのかもどうしてここにいるのかも全部わからなくて頭が破裂しそうだ。

「俺さーずっとAちゃんのこと探してたんだよね」

「なんで、ですか？」

「Aちゃんかわいいなと思って？」

前に現場で私が仕事をしているのを見たことがあるらしくその時に熱心に仕事しててかわいいなって思ったなんて彼は微笑みながら私の頭を撫でた。

顔が熱くなっていくのがわかる、きっと耳まで赤くなっているだろう。

「Aちゃん俺のマネージャーしない？」

────────────────