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何度目だろう、この場所で春を迎えたのは。
目指してたマネージャーにもなれないまま3度目の春を迎えた会社の屋上。
この会社に入ればすぐに芸能人のマネージャーをさせて貰えるもんだと思ってたあの頃の自分が憎い。
こんなんなら友達のアパレル手伝えばよかった、なんて思うのも仕方ないぐらい同じオフィスでずっと雑用の毎日。
「助けてよ、魔法使いさん、」
なんて唇の形をしたマスコットに言いながらなにしてるんだろ、とほろ苦いカフェオレを飲んだ。
「なーにしてるの、こんなところで」
と、後ろから急に声をかけられびくっと肩が上がる。
そこには大好きな彼がいました。
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作者名：luna | 作成日時：2021年2月8日 6時
