休日 �� ページ37
side.貴女
中也「ほら。会計終わったぞ。」
貴女『待ちに待ったMyクレープが目の前に！』
近くのベンチに座り、クレープをまじまじと見つめる。
ピンクの紙に丁寧に包まれたそれは、
生地からふわふわのホイップが覗いていて
がぶりと大きく噛みつけば、きっと溢れかえってしまう。
そんな女子力の欠片もない行動、
女子力が標準装備。否、女子力の塊の
女の子達が多く居るこの場では絶対に出来ない。
此れが家だったらやってたな。
かぶりつくのは、妙にリアルな想像で終わらせて
嫌々ながら、現実に戻る。
貴女『おっ美味しい！』
中也「意外と旨いな。」
貴女『意外とって何。クレープの神様に謝って。』
中也「クレープに神様居んのかよ···。」
ええ居ますとも。
私の心の中に。
と云えば、何とも微妙な苦笑いをしてくる中也。
止めて。地味に心が傷つく。
私の心はガラスで出来ているんです。
中也「そうだ。A、目瞑れ。」
貴女『中也ってば大胆。』
中也「違ェよ！」
貴女『はいはい。騙されたと思ってやってあげる。』
·······
中也「ほら。」
貴女『もーゴソゴソと。で、結局何？』
中也「そっか見えねェのか。手前鏡あるか？」
貴女『あるけど···。』
あ"ー！
持ってて良かった！
何か必要になる気がしたんだよね。
貴女『はい。』
中也「否、俺じゃ無くて。自分を見ろ。」
貴女『もっもしかしてクリームついてる！？』
中也「良いから。」
貴女『あれ？わっ何これ何これ！』
てっきりクリームが顔についていて
悲惨な残酷な姿の私を想像していた。
でもそれは全然ちがって。
此れは·····。
貴女『さっき見てたネックレス？』
中也「嗚呼。欲しそうにしてただろ。」
貴女『ちゅーうーやー！』
中也「おい！抱きつくな！」
貴女『もー照れちゃって♪』
中也「照れてねェし！」
バカ中也。
高かっただろうに。
でも中也にとっては違うのかな。
ううん。
お金がどうとかじゃなくて、普通に嬉しい。
普通は可笑しいかな。凄く嬉しい。
欲しかったの、気づいてたんだね。
いつ買いに行ったのかな。
聞きたいことは沢山ある。でも___________
貴女『中也、楽しかった？』
中也「嗚呼。勿論。」
_________それが聞けただけで私は充分。
中也「手前は楽しかったか？」
貴女『勿論！』
【 休日編・終了 】
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葉月(プロフ) - 真さん» 返信遅くなってすいません！......更新も頑張ります。イラスト大歓迎です！というか、お願いします！ (2018年3月18日 10時) (
レス) id: 66ae2ef464 (このIDを非表示/違反報告)
真 - 初コメントです！いつも楽しんで読んでいます〜〜！すごく素敵です…応援しています！！！(良かったら夢主さんイラスト描いてみたいです…) (2018年3月16日 21時) (レス) id: 1cfcc0ce23 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - うぇいさん» ありがとうございます！更新遅くてすいません(；∀； ) (2018年3月4日 18時) (レス) id: 66ae2ef464 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい(プロフ) - 葉月さん» うへへ、←。読んでても楽しかったですよ〜！！ (2018年3月3日 22時) (レス) id: 7ee4d15987 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - うぇいさん» リクエスト有り難う御座いました！書いてて楽しすぎました.......。 (2018年3月2日 20時) (レス) id: 66ae2ef464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作成日時：2018年1月6日 4時
