悪魔うさぎの異世界物語 (ページ7)

今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:2,382 hit

P．5 ページ7

自由に選んでいいということなので、キッチンを掃除したあと、何を作ろうか考える

『、、ハナぁ〜冷蔵庫ってないの？』

見渡しても野菜やら薬草やら調理器具しかないのでハナに問いかける

🐿「、、れいぞうこ？何それ、、」

、、、なるほど。

この世に冷蔵庫なんて言うものは存在しないと、、

結構料理の幅狭まるんだけど

『あぁえっと、なんでもない。』

じゃあ、スープは作るとして、あとは、、

お、、なにこれ。

小さめのカゴの中に四角や丸の形をした小さな物体がある

『ハナ、』

🐿「ん？」

どうやらキッチンを覗いていたみたいですぐそこにいたので聞いてみる

『これ何？』

🐿「あぁーそれは、、、」

カゴの中のひとつ、丸い物体を手に取り掌にのせるハナ

🐿「こうやって掌に乗せて炎魔法で熱を加えればね、、」

炎魔法といったハナの手の周りに、赤く光る粒子が散りばめられた

『わぁ、、』

小さくて丸かった物体もみるみる大きくなり、俺が知っているフランスパンのような大きさのものになった

🐿「パンになるんだよ！、、これも覚えてなかった？」

『え、、？』

あそうだ、記憶喪失の設定なんだった

『はは、、そうみたい』

ハナからパンを受け取って、さらに切り分ける

沸かした水の中に包丁で切った野菜を入れて、いい感じに味付けしていく

意外と調味料は盛んだな

材料は少ないのに

🐿「わぁ、、美味しそう！いい匂い！」

『良かった』

2人でテーブルまで運んで一緒に食べる

それにしても、やっぱりこの世界は魔法が存在するようだ

炎魔法と言っていたから他にも水とか風とかあるんだろうな

『、、ホント、これからどうしよう』

🐿「、、あのさ」

『、、？』

🐿「もし行く宛てないんだったら僕と一緒に行動する？」

『、、え、でも、、俺なんにも、魔法とかわかんない、、、覚えてないし、迷惑かけるよ』

🐿「そんなの、また1から調べ直せばいいじゃん！属性とか魔力値とかさ。僕は、君が心配なんだよ」

『、、本当に、いいの？』

🐿「少なくとも、俺は後悔しない。絶対に」

ハナ、、、

ハナの言う通りだ。彼と行動した方が危険を回避できるし、この世界のことも知っていけるはず

『、わかった。一緒に行く』

🐿「ん！決まりね！」

────────