探偵チームKZ事件ノート

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横で黒木がフッと笑った


そのまま若武に目を向けた



黒木「秀明の前でねずみでも死んでたのか」



『いいえ、誰かが階段で転んで鼻の頭をすりむいたのよ』



そういったあと黒木と顔を見合わせて、クッと笑った


それを見た若武は火でもついたかのように叫んだ



若武「俺のチャリが盗まれたんだ!」




は....?



若武が発したその言葉に驚いて、黒木も真剣に考える




そんな中、小塚だけが呑気なことを言った



小塚「若武、乗ってきたのか。勇気あるよなあ。どうやって親を説得したのか教えてくれよ。僕も、チャリ通にしたい」





、、、呆れた



もっと違うところに焦点を当てるべきでしょうが




案の定、怒った若武は彼が持っていた星座早見盤を奪い取って後ろに放り投げた




いや、人のもの勝手に投げるなっての



小塚「あっ僕の！」




『ちょっと、壊れたらどうすんの』



そんな私の言葉は無視され机にドンッと両手を置いた若武





若武「リサーチ開始だ！犯人を見つけ出す。行くぞ！」




全く、、

しょうがないやつね


『乗ってくるのが間違い。しかも新品にね』



渋々席を立ち上がった私に続いて黒木も立ち上がる




黒木「彼女の言う通り。盗られるのは当たり前だよ。鍵とか盗難防止用のチェーンなんて簡単に開くしね」





今日は帰るのが遅くなりそう






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