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「え？」
「ご、ごめんなさい」
至って、僕の顔は普通だ
何もしてない
なのに、目の前の女性は目がうるうるしてる
やってしまった
もう一度言う
僕はサングラスにマスク
ましてや、オールブラックの服装
少しでも低く圧のある声を出してみれば、そこら辺の
ヤクザだ
だとしても、こっちは人見知り
ユーモアのある会話展開はできない
「あ〜、えっと、そちらの店は何を経営してらっしゃるんですか…？」
これで精一杯なのだ
しかし、女性は
「普通に花屋ですが、お食事も提供出来ます」
と、目尻を落としてそう言った
周りを見たところ車も止まってない
人は少なそうだ
「では、お邪魔してもよろしいでしょうか」
「もちろんです」
この女性を前にして、結構ですなんて
僕には言えなかった
続く
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作成日時：2024年2月12日 8時
