【wrwrd】ここが異世界という説明は受けました。 (ページ9)

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｢あの時聞いていれば…｣ページ9

｢…やべっ、どこにあるのか聞いてない｣

ずるり、っと滑り落ちそうになった先輩を慌てて背負い直す。軽く舌打ちをしてまた前へと進み始める。

日は暮れ、光を頼りに歩けない。森はシン…と静まり返り、不気味に思える。1度野営を考えたがあの森に隠されるようにあった小さな広場をここで探せるとは思えない。暗いし。

適当に安全そうな場所を探してそこに一時的に身を隠す。商人から貰った迷彩柄の布を先輩に被せて小型ナイフで目印をつける。

こういう時に目立たないようにすることが出来たらいいが生憎夜目は効かないし俺だけが分かる目印の付け方を知らない。

すみませんがここでしばらく待っててくださいね

ゆっくり立ち上がって踵を返して研究者のいると思われる森の中を駆けていった

実はあの場所から比較的近いところに白い豆腐のような家があったことにき気付くのは1時間後である。