｢記憶覗かれるとか悪寒走るわ…｣ ページ6
｢…は？え、『俺』？｣
｢ん？あー、せやな。『お前』や。｣
我は汝、汝は我。というフレーズが脳に過ぎる。背後霊じゃあるまいしそれにマーラみたく人外じみた見た目しとらんやん
｢…と言っても俺は『平行線のお前』って奴やけど。ほらお前んとこはクッソ平和そのものやったやん。その反対の戦争ばっかの世界のお前。｣
｢はえー…ってことは｣
｢お前が好き勝手に戦場で暴れ散らした上見事切腹した体の持ち主や｣
即土下座した。
｢勝手に体を乗っ取った挙句好き勝手行動を起こし申し訳ありませんでした。｣
｢いやええよ。俺が自ら明け渡したもんやし｣
｢は？｣
彼…『コネシマ』と呼ばせてもらうが肉体を明け渡したというのはどういうことだろうか？詳しく聞こうと口を開けたが先にコネシマが大きな咳払いをして
｢とりあえずこの場所知らんやろ。軽く説明するか。貴重な説明シマやから耳かっぽじって聞いとけよ｣
｢説明シマ…｣
…何だそれ。一種の呼び名か？
｢ここはお前の精神世界みたいなもんや。あの某D社のアクションゲームで最初に訪れるような場所って言えばわかりやすいか？｣
｢ふーん…ってなんでお前それ知ってんの！？｣
｢そのゲームについてはお前の記憶から映像で見たわ｣
｢勝手に記憶覗くな！！！｣
｢なんも減らんやろ！！！それにここ何も無さすぎるんねん！！！娯楽ぐらい出せや！！！お前の世界やろうが！！！｣
｢いや知らんわ！！！そのくらい自分でどうにかしろや！！！｣
ぜぇ…はぁ…と双方息を荒くして
｢話脱線したな。戻すか｣
｢…すまん｣
｢いや、ええよ。人間秘密は誰でも持ってるしな。｣
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作者名：夢見るサーモン | 作成日時：2020年3月27日 16時
