【wrwrd】ここが異世界という説明は受けました。 (ページ29)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:3,574 hit

｢…は？｣ページ29

本日も会議室にて話し合いを行なう。1つの空席だけで物足りなさを感じるが生きているとわかっている以上全力で連れて帰るつもりだ。

全員が集まったと言うところで今日の議題についての話し合いが設けられる。という時に少し舌っ足らずな声が部屋に反響した。

｢W国総統殿へ面会を申し立てたい。｣

光の差し込む窓辺の影が揺らめきちゃぷん…と波紋が浮かび上がると手が地面から生え、まるでプールから上がるように青年が姿を現した。あまりにも非現実的な登場にひとらんは腰が抜け動けなくなったようだ。かく言う俺もそう。いきなり人が地面から生えてくるとか思わないじゃん…

それを見て動じなかったトントンは水色に輝く粛清剣を青年の首元に当てた。

｢白昼堂々と暗殺か？｣

｢暗殺者ではありません。要件は既に言いました。｣

｢じゃあ何者や｣

｢シマネコ…いえ、コネシマさんの後輩。ショッピです。｣

自身を後輩と言うあたりとても怪しい気はするが偽名(と思われる名前)と本名どちらも知っているうえ自身の名を相手にバラすとなると少なくともこれらは事実であると言っているように思えた。

｢時間が無いので簡潔に話しますと、あのクソ先ぱ…ん”ん”っ…あーコネシマさんが‪α‬国国王殺害の容疑者として捕まりました。処刑執行日は1週間後です。｣