｢あいつが着替えて無ければの話だけどな｣ ページ21
｢あ、あとこの情報も書き足してくれ。｣
そう言って渡された資料は急遽用意することになったのか1枚しか無かった。とりあえず書かれている内容をみんなに聞こえるよう口に出す。
｢なになに？…えーっと
『シマネコ』は『コネシマ』の偽名…どっから仕入れたんこの情報！？｣
渡した本人であるグルッペンを2度見しながら聞くと｢たまたま名前を入れ替えたらこうなった｣と返答された。疑っているわけではなかったが脳裏に『シマネコ』の文字を浮かべ、並び替えてみると確かに『コネシマ』である。
｢あ、本当だ。入れ替えたらコネシマじゃん｣
みんなが納得してる中、ゾムがエーミールの方を向いている。何かあったん？と聞くと
｢…エミさん。確か最近シマネコって名乗った人から(盗難)車貰ったって言ってなかったっけ…？｣
｢はい…言いました｣
まさかの接触者がここにいた。確かに少し前に我が軍でも車が導入された。それはエーミールが半壊してたとはいえ車を持ってきたのだ。特に深いところまで聞いてなかったがそういや『シマネコ』の名前口に出してたな。
と比較的記憶力のいい脳の引き出しから情報を取り出す。その間シャオロンは｢エミさんの視界ガバガバやん！！｣と煽り、｢仕方ないじゃないですか！彼…コネシマさんの変装上手かったんですよ！！｣とエーミールが言い返し、トントンが｢アイツ変装得意ではなかったけどなぁ…第三者のせいか？｣と推理を始め、｢声音でわからんもんなん…？｣とゾムがエーミールの聴力を気にしていた。
そこでロボロが思い出したかのように｢あ、そういえば彼ガスマスクしてたね。｣とエーミールに助け舟を出していた。珍しいこともあるんだなと思っていると｢けどそれでも分からないとなると…エミさん今度耳鼻科行く？｣と突き落としていた。
｢…まあ、ガスマスクすることで声音少し変わるし判断しづらそうなのは確かだねぇ｣
｢けど今なら判断材料として真っ黒不審者コーデであるということが分かるな｣
｢けどタ○ンワーク無いから社員募集してるとこ分からんぞ｣→←｢ところでこの世界鮭ある？｣
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作者名：夢見るサーモン | 作成日時：2020年3月27日 16時
