【wrwrd】ここが異世界という説明は受けました。 (ページ18)

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｢『第三者』=『番人』という可能性出ましたね。｣ページ18

｢…みんなが集めた情報を大まかにまとめると
⒈シッマは記憶喪失の可能性がある
⒉第三者が手を貸している可能性もある
⒊腹部負傷のため早急に見つけ出さんとやばい状況
⒋現在β国周辺の森に潜伏している。
というわけやな。｣
｢せや｣

ホワイトボードに書き込んでまとめていった情報に不備がないか確認をとってマーカーのキャップを閉めようとして第三者の項目を見たシャオロンがふと思ったことを口に出した。

｢けど第三者がいるならその手を借りて離れている可能性もあるよな？｣
｢けど森の中に人の気配はなさそうだし、何かあっても今は番人が…あっ｣

マンちゃんがなにか思い出したのかいつも閉じてる瞼を勢いよく開眼させた。隣にいたげどちゃんが｢ﾋｲｯ｣と声を上げている。

それを見たグルちゃんは少し驚いたものの｢どうした？｣と内容を問いかける。

｢今β国の森に『番人』と呼ばれてる奴がおるんよ。そいつは一定の範囲内に近づいたらさっそうと現れて気づけば森の外に出されるらしい。｣
｢その話とシッマになんの関係があるん？｣

噂好きの隣国から聞いた話で、β国の森について語り出す。コネシマとの関わりはあまりみうけられない内容だったが何か考えがあるだろうと耳をかっぽじってよく聞く体制をとる。

｢その『番人』が護っているのって『コネシマ』じゃね？｣

ちりん、とここにありもしない鈴の音がやけに大きく響いた気がした。