｢これが天丼ってやつか｣ ページ17
｢えーっ、今回の議題は『消えたコネシマは何処にいる？目撃、噂何でも話せ』…何これ。名前まんまやないか｣
｢まあ、ええや。｣と言いながら手元の進行用の書類を見ながらホワイトボードに議題を書き込んでいく様子を横目に見てあくびをかみ殺す。あれから比較的大人しく(当社比)エーミールとの話し合いは終わり、翌日会議という形で場を儲けた。
どうやらトン氏も何か言いたげな様子だったし少しタイミングは遅いとはいえ問題ないだろう。
｢俺から先にいいか？｣
｢トントンさんどうぞ｣
｢β国が途中から反乱起こしたやろ？｣
｢あーあの意味わからん時に起きたやつねはい｣
｢それがどうしたんですか｣
｢その時β国から出て行く人影追ったらシッマと遭遇した｣
ガタッと一部が立ち上がり出ていこうとするが｢まだ話は終わってへん｣という一言で渋々ながら席に戻る様子を見ていた。
｢コネシマの様子は｣
｢多分記憶喪失。名前言っても『人違いや』の一点張り。俺らの事覚えてない様子やった｣
｢ただ体は正直やったな。いつもの行動パターン読んでたし癖もそのまま。｣
｢なるほど｣
｢ただすぐみつけ出さんとヤバい｣
｢？なんか問題でも起きたん？｣
｢アイツ切腹しやがった｣
その言葉を聞いてガタッと一斉に立ち上がりドアに手をかけようとするが｢やからまだ終わっとらんって｣という一言で席に戻る。
…………
天丼(ﾃﾝﾄﾞﾝ)
同じネタを繰り返し使うこと。
天ぷら丼の略称。
｢『第三者』=『番人』という可能性出ましたね。｣→←｢いきなりどうしたんやろこの人｣
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作者名：夢見るサーモン | 作成日時：2020年3月27日 16時
