【wrwrd】ここが異世界という説明は受けました。 (ページ13)

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｢これ、綴りはどうすればええ？｣ページ13

｢うん、異常はないね。本当は専門の病院に行くべきなんだろうけどまあ、君たち訳ありみたいだし今後はここを頼ってもらっても構わないよ｣

と言ったのはカルテのようなものを持つ狐面の医者…ではなく科学者。どうやら後輩(？)とは知り合いのようだがとても怪しい気がする。なんか裏で企んでそうなそんな感じ

｢まあ、タダでは無いけど｣
｢…何を対価とするんすか｣

後輩(？)の質問にナイスを送りながら聞き漏らすことないように耳を傾ける。狐面の科学者は一口、泥水のようなコーヒーを口に含んだあと口を開けた

｢異能力者の血液。体内の12%ぐらい貰うね｣
｢貧血なるやん。毎回やられたら倒れるぞ俺｣
｢大丈夫大丈夫。月に一回だから｣
｢それでも多いわ｣

一応回復速度上昇のために血液バリ使うんやで。その大切な血液取られたら生成されるまでの速度落ちるわ

と、言いたいが今後頼る機会があるとすると断るなんて選択肢はなかった。

契約書を細かなところまで何度も見直して不利が無いが確認してサインを書こうとした。

あっ、名前どうしよ。まあ、エーミールに名乗った時に使った『シマネコ』でええや。