【wrwrd】ここが異世界とか聞いてへんわ！！！ (ページ7)

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｢本って独特な匂いするよな｣ページ7

異世界転移なら割とガチでこの世界についての情報を収集しなければならない。が、いつの間にか日は沈みかけている。食べかけのホットドッグをペロリと平らげ、宿屋を探すことにした。

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わりとすぐ宿は見つかった。他と比べて少しボロい気がするがその分安く、ちゃんと食事は着くしベッドもだいぶマシ。しかも好き嫌いを聞いて献立を決めるという心がけ。このおばちゃん、さてはプロか。

備え付けのポットで湯を沸かし、白湯を飲みながら今後の予定を考え、こちらも備え付きのメモ用紙にペンであらかた思いつくものを書き込んで忘れないようにポケットに入れた。これから寝るから紙はシワが寄るが翌朝忘れて置いていくよりはマシだ。ちゃんと確認をとってポスッとベッドに寝転がって眠るのを待った。

………

目覚めたら病院の白い天井が目に入る…なんてことはなく、普通に宿の天井がそのまま映し出された。夢の中で寝て覚めるってことは無いからこれは本格的に異世界転移だろう。一瞬頭を抱えたがまあ、起きたものは仕方ない。現実に戻って社畜生活を送るよりここで気長に生活してた方がいいわ。誰が好き好んで書類ばかりの生活に戻らなあかんねん。嫌やわ。

宿屋のおばちゃんに宿代を払い、ドアを開けて外に出たら街中がめっちゃ暗く感じた。なんで？？昨日はあんなに明るかったのに

どうしたのかと戻って宿のおばちゃんに問いかけたらどうやら幹部の方が亡くなられたらしい。とりあえずご愁傷さまです。と言って貰った地図を見ながら図書館に足を運んだ。

厳重な持ち物検査をされ、凶器はないと判断されようやく館内に入れた。まあ、有名な方がお亡くなりになられたからピリピリしてるんやろうしこんな怪しいやつ入れたくはないわな。現にいろんな所からの視線が痛い。

歴史書を棚から取り出し、備え付けられている椅子に座って本を開いた。