if続き ページ48
しんぺい神?とやらからは運動の自粛を言い渡された。まあ、こちらとしては有難いことだが元の肉体の持ち主にとってはいい迷惑だろう。記憶を覗いて見たら言いつけ破って仲間と内ゲバ始めてやがる。
地歴についてなんも知らんから調べようとしたがいつもエーミールとかいうお滑りマンが居座っているらしい。地歴について調べたら追求されるだろう。
「今更!?何故!?貴方一応創立記念日いましたよね!?」
あ、そう考えるとウザイ。図書館行くのやめよ
地歴調べれる軍の図書館はダメ、だからといって医師の言いつけを破ったらあとが怖い。
「公立図書館も身分でバレると考えるとやっぱエーミールの居ないうちに調べるしかないか…」
ストーカーじみた行為になるが行動パターン調べさせてもらう。悪く思うなよ。
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行動パターンをメモした紙を引き出しの奥に隠し、とうとうこの日が来た。
エーミールが大学の講師として一日いない日である。
この日の為だけに幹部全員の日程を調べ、個人の行動パターンも調べた。図書館の利用者は比較的多いからな。できるだけ誰とも遭遇しない時間を探すの大変だったァ…
医師からのドクターストップは解除されたので自由に体は動かせるが…
ドゴォン…ガラガラガラ…
キィィン…カキィン…
ヒャハハハハ…うわあああああっ…
遠くの訓練場から聞こえる爆発音と金属の擦れ合う音、高らかな笑い声や叫び声が響く混沌と化した場所へ行きたくない。本来なら自分も混ざるべきなのだろうがまだ死にたくないし、何よりこの世界について知りたいので行きません
本を棚から取りだし、備え付けられている椅子に深く腰を落とすと頬杖着きながら頁をめくる
その音だけが、部屋に木霊する
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作者名:夢見るサーモン | 作成日時:2020年3月7日 21時