【wrwrd】ここが異世界とか聞いてへんわ！！！ (ページ3)

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｢クソよりはマシやろ｣ページ3

『コネシマとの通信が切れた！』
｢はぁ！？何やってんねんあいつ｣

いきなり来た通信の内容に思わず舌打ちが出た。どうせ何時もの様にインカムの電源ボタンをぶつけてシャットダウンしたのがオチだろう。迷子シマを探さなくてはならないと思うと2度目の舌打ちが出そうだ。ｻﾞｻﾞｯ…とインカムの拾う声がもう1つ増えた。どうやら近くにいた俺だけではなく全員通達だったらしい。冷静に総統の右腕、書記長のトントンが冷静に問いかけた

『通信が切れる前の様子は？』
『強い衝撃を受けた音がした！そこで通信機壊れてもうて…やばいかもしれへん』

通信機が壊れるまでの衝撃。今までインカムが耐えれたのは軽くぶつかった程度の威力だからこそであったのだろう。しかし今回は強い衝撃だったから精密機械であるインカムが壊れたという考えらしい。それを聞いて脳が｢また切れたんか｣では無く｢これやばいんちゃう？｣に切り替わった。

『はぇー…まじかー。どこら辺で切れたか分かります？』
『10時の方角にある森の中。詳しいところまではあまりわからん』

いま切れる前の通信を遡ってる途中。と通信室の天の声ロボロが言ったあとトントンからちょっと前までシッマと行動してたのは…ゾムか。と声をかけられた。え、うん。せやで。と返すと

『ちょっとアイツ探し出してくれんか？』
｢ええで。丁度こちら側はある程度片付いたし、後は俺の指示がなくとも何とかやれるやろ｣
『それでももしものことを考えて左側は…鬱、指示はお前に任せた』
『ええっ！？僕今サイバー攻撃受けてるんやけど！？』

呼ばれた凄腕ハッカーである癖にクズで無能な不名誉な称号を持つ大先生こと鬱先生はいきなりの事でびびったらしく、その上たまたまタバコを吸ってた途中だったのかとても咳き込んでいる。

『どうせすぐ鎮圧するやろほらさっさと終わらせるんだよ』
『それでも10分待ってぇ』
『5分で終わらせろ。タバコ吸う時間削減したらそれくらいでできるやろ』
『何を言う。タバコは女を超えるライフラインぞ』
｢『クズやん』｣
『そこ！ハモんな！！』
『つか大事な時にタバコ吸うなや！機械の修理代クッソ金食うんやぞ。…また自分の給料から引かれたいんやな』
『やめて！今月ピンチなの！！来月分差し引かれたらどう越せばいいの！？』
｢たんぽぽ食っとけよ｣