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｢今度から言葉選び気ぃつけよ…｣ ページ16
ワイワイとヅラの男と会話していると男は後に止めてある車に目がいった。
｢所でそこに止めてある物は…｣
｢揉め事の最中に盗った。以外と移動が楽になるで｣
嘘を付いても見ただけで盗品と分かるのでそれなら事実を言った方がいいと思い、話した。すると男は妙に食いついて
｢乗せてもらってもいいですか！？｣
｢お、おう…そんな珍しいん？｣
｢珍しいも何もコレα国でしか生産されず国外で中々お目にかかれないんですよ！？α国は設計図すら見せてくれないですし…今のところ鉄と電気と大雑把なものしか分からないんですけど…｣
ペラペラと長ったらしく話す内容を右から左へ聞き流し、大まかに理解したあと、突拍子のないことを自分が言った。
｢あー…んならあげよっか？盗品やけど｣
｢いいんですか！？ありがとうございます！！｣
自分の失言により足が消え、雨風が凌げなくなる瞬間である。
｢おま…盗品でええんか…｣
｢ちなみに何処行く予定やったん？｣
｢W国ですね。行くと言うより帰る途中って所ですけど｣
｢あー、んなら身分証作れる？俺うっかり紛失してしまってな…｣
｢私、うっかりで紛失する人初めて見ました。｣
｢てめえ殺すぞ｣
｢まあ、気ぃつけて運転してな｣→←｢何も盗られてないので問題ないです｣
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作者名：夢見るサーモン | 作成日時：2020年3月7日 21時
