俺の薮。俺の伊野尾。 (ページ34)

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侑李side

宏太はなにやってんの？

お風呂から出てきたいのちゃんはなんだか元気がなかった

慧「知念一緒に寝よう？」

突然そんなことを言い出すから変な意味じゃなくても心配になる

結局いのちゃん達がいつも使っているベッドに寝かせて、背中をトントンしたらすぐに寝ちゃった

いのちゃん、寂しがってるよ…

10時を過ぎた頃、宏太がそーっと玄関を開けて帰ってきた

宏「ただいま……ってなんで知念がいるの？」

「なんでじゃないよ！こんな時間まで何やってたの！？」

宏「何って、仕事だよ笑」

「…なにもわかってない」

いのちゃんを放っておいて…

いのちゃんの気持ちをわかってない宏太にちょっとムカついた

宏「なんだよ、はっきり言いなよ」

「いいよ、宏太に言ってもわかんない」

宏「は？俺が何かしたって言うのかよ」

「……いのちゃんの、いのちゃんの気持ち、ちゃんと考えてあげなよ」

宏「…伊野尾、、伊野尾が何か言ってたのか？」

「…宏太のばか」

女心をわかってないっていうかなんて言うか！

いのちゃんだって大変な時期なんだからもうちょっと早く帰ってくるとかできないの？

初めて宏太に怒ってしまい家を飛び出してきた