惜別の．8 【tngr】 ページ8
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*grside
昼休み
トントンと鬱は違うクラスだし、
話しかけてくるようなやつもいないのでとても暇である
だからと言って非日常的な事象が起きたら困るのでやめてほしいがな
ぽやぽやとそんなことを考えながら窓の外を眺めていると、
ガラガラッと扉が勢いよく開く音がする
「グルッペンはいるかー？！」
起こってしまった非日常
怒鳴りこんできた先生に近づき声をかける
「どうかしましたか先生」
「あー取り敢えず来い！」
そう言って先生は廊下に出て早足で歩く
「教室じゃダメなんですか？」
「後でわかるから！あー、先に職員室向かっててくれ！」
「？分かりました」
もう一度教室の方へと向かう先生の背中を見送る。
先程は焦っている先生につられ、特に何も考えずについて来てしまったが
どうして俺が先生に呼び出されたのだろうか
お叱り、表彰、委員会。
様々な可能性を考えるがどれもしっくりこない
「…職員室へ行くか」
だらだらと考えても埒が明かないので取り敢えず職員室へ向かうことにした
ーーー
*tnside
「とんち〜宿題見せてクレメンス〜」
大先生が殺意の湧く顔で頼んでくる
「ハァ？！またやってないんかお前！」
コイツに宿題を見せた回数は100は超えているだろう
というか毎日見せているのでは…？
「だってぇ昨日はミカちゃんやろ？一昨日はさゆりちゃん。その前はルカちゃんで、そのまた前がマユミちゃん。俺モテモテすぎて空いてる時間ねぇんだわｗ」
「女と遊んでて宿題が出来なかった、と。ふーん？あ、ふーん？シャオロンに大先生は女と遊ぶんで忙しそうやでって伝えときますね！(にっこり)」
「まってまってまって冗談やん？うっつんジョークやん？」
「待てないっ(はぁと)」
馬鹿みたいなノリの会話をしていると、
教室の扉が音を立てて開く
「トントンはこのクラスかっ？！」
「はい、僕ですけど？」
俺はその場で立ち上がり返事をする
「あれってグルちゃんのクラスの担任やんな？なんで呼ばれとんの？」
大先生がぼそぼそと話しかけてくる
「知るか。あ、ノートカバンの中あるから。次は見せへんぞ」
「わぁいありがとぉ」
「きっしょ」
あの先生も急いでいるようなので少々雑にツッコミをして扉へ向かう
「何の御用でしょうか？」
「取り敢えず来てくれ！あとでちゃんと説明するから！」
早足で歩く先生の後ろについていくと職員室についた
壁にもたれかかっている見慣れた金色
なんとなくだが、少し、嫌な予感がする
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ルカルカ１１３(プロフ) - ココアさん» 丁寧なコメントありがとうございます！読者様のお言葉が励みになります。こういうところがよかった！悪かった！などお気軽にコメントしてくださるとうれしいです(*'▽') (2019年6月11日 1時) (
レス) id: e202de0e6b (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - いつも作品読ませていただいてます。やはりルカルカ様の作品は面白いです。更新頑張って下さい。応援しております。 (2019年6月10日 21時) (レス) id: 6d6d59ac82 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年6月9日 14時
