【キング】ふわふわ ページ9
ふわふわ、
いつも空中をふわふわと漂い、ふわふわとした髪にふわふわとした性格の彼、キングは今日もふわふわとしている。
ふわふわ、ふわふわ…いつも彼の持っている神器も、ふわふわ
寝心地はいいのだろうか。
僕は最近寝つきが悪い。
終わった、ヘンドリクセンとの戦いがまだ僕の夢に出てくるのだ…
ヘンドリクセンは僕をも仲間にしようとして、僕を利用しようとした。
力の強いヘンドリクセンに掴まれた首の痣はまだ消えていない。
いや、他の人からは消えたように見えているのかな…
でも、僕は見えている。首に青黒い痣ができているのを、確かにこの目で見ている。
「…」
思い出すだけで息苦しくなるような気もする…末期だなぁ
喉に手を当てて深呼吸をすると段々とおさまっていく
「…A、大丈夫?」
「大丈夫……少し寝不足なの」
キングが心配そうに近くに降りてくる。
大丈夫、と笑顔を作って答えたら頬を引っ張られた…
「いひゃい…」
「嘘は駄目だよ。喉、なんかあるんでしょ?」
なんだ、気付いてたのか……
でも、僕はそれを隠す。なにもないよ、と笑顔で隠す。
そうするとキングは、そう?と、若干疑いながらも納得してくれる。
だけど、
凄く、凄く、悲しい顔をして
「オイラは力もないし、ゴウセルみたいに考えが読めるわけではない…でも、オイラは君が悲しんでるのは、苦しんでいるのを見るのは嫌なんだ」
酷くつらそうな顔をして言うキングに、少しだけ目が惹かれた
「…」
でも、まだ言えない。
全てが終わった、その時にはちゃんと言うから。
僕の気持ちも、僕のことも、全部言うから。
「わわっ…!?」
僕は無言でキングに抱きついた。
顔を真っ赤にさせながらもキングは抱きしめて、頭を撫でてくれた。
「…待っててね」
「待つよ。Aが笑顔になれるまで、オイラはずっと待つさ」
僕たちは顔を見合わせ、静かに額をくっつけた。
約束。
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流羽華 - リクエストさせていただきます。グロキシニアの小説を作っていただきたいです。お願いいたします! (2020年2月25日 0時) (レス) id: d65fab3ca9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - キャーーッ!!!もう、最高です!これからもずーーーーっと応援しますね! (2015年4月6日 14時) (レス) id: 1c7e5de6c1 (このIDを非表示/違反報告)
×涙奈×(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございますっ!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*リクエストもありがとうございますっ!!頑張って書くのでこれからも読んで下さると嬉しいです(●´ω`●) (2015年4月5日 18時) (レス) id: 347d90093b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とっても面白いです!!文才ありまくりじゃないですか!あと、リクでメリオダスで床ドンからのディープキスでお願いします(>∀<)/ (2015年4月5日 18時) (レス) id: 1c7e5de6c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:×涙奈× | 作成日時:2015年4月3日 13時