【ゴウセル】光 ページ12
僕は、夜が好きだ。
どの動物も寝静まって、空も静かになる、夜が大好きだ。
『−だよ−』
僕の呟きも、誰にも聞かれることなく空に吸い込まれていく。
『静か…皆いなくなっちゃったみたい…』
夜は嫌いだ。独りになった感覚になるから。
どの動物も寝静まって、動かなくなるから。
「…A」
ふと、上から声が聞こえた。
と、思ったら背後に何かが降りてくる音。
『…ゴウセル？』
そっと振り返ってみれば、本を片手に無表情で立っているゴウセルがいた。
マゼンタ色の髪は、夜空と妙に合っていて
サラサラの髪は風になびいて、空に舞っている
あぁ、いいな。
女の子より女の子らしいゴウセル、初めて見たときは女の子と思っていた。
僕が何も言わないのを不思議がったのか、ゴウセルが首を傾げてこちらを覗き込む。
…あぁ、可愛いな
愛おしさを感じ、同時に距離も感じる。
『…っ』
情緒不安定で、僕は前触れもなく涙を零す。
そんな僕にゴウセルは少しだけ驚いたようだった。
「A、何かあったのか。
団長にまた、何かされたのか」
そうやって僕の涙を指で救いとるゴウセルに更に涙が溢れてくる。
「…俺が原因か？」
ぶんぶん
と首を横にふる僕にゴウセルはふたたび首を傾げた
『ゴウセルゥ…』
「なんだ」
『……なんでもない』
ぽふ、とゴウセルに抱きついて、言いかけた言葉を飲み込んだ。
「…俺もだと思う」
『なに、が？』
顔をあげればゴウセルは、さぁ？というように首を傾げた
『っなにそれ…っ』
くすりと笑えばゴウセルは頭を撫でてくれた
「身体が冷えている。
思考も幼くなっている、眠いのだろう。
俺がいてやるから、寝ろ」
ゴウセルは僕の返事も待たずに僕を抱えてお店に入っていく。
Fin
やおい
終わり
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流羽華 - リクエストさせていただきます｡グロキシニアの小説を作っていただきたいです。お願いいたします! (2020年2月25日 0時) (
レス) id: d65fab3ca9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - キャーーッ!!!もう、最高です！これからもずーーーーっと応援しますね！ (2015年4月6日 14時) (レス) id: 1c7e5de6c1 (このIDを非表示/違反報告)
×涙奈×(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございますっ!!*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*リクエストもありがとうございますっ!!頑張って書くのでこれからも読んで下さると嬉しいです(●´ω`●) (2015年4月5日 18時) (レス) id: 347d90093b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とっても面白いです！！文才ありまくりじゃないですか！あと、リクでメリオダスで床ドンからのディープキスでお願いします(>∀<)/ (2015年4月5日 18時) (レス) id: 1c7e5de6c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：×涙奈× | 作成日時：2015年4月3日 13時
