【wrwrd!】らんらんびより (ページ1)

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今日は仕事始め

なのに残業とかありえない

けっと足元にある小石を蹴る

カラカラと音を鳴らして、溝に入っていった

空を見ると、絵の具で塗りつぶしたような色をしている

こんな都会で、星空なんかは見えないけど

手首につけた腕時計を見ると、もう11時半を過ぎ、そろそろ日を跨ぎそうな時間だ

「はー……早く帰りたい…」

ご飯はなんだろうと思いながら、はぁ…とまた息を吐いた

大切な人が頑張って作ってくれたマフラーを翻しながら、少し早足で帰路についた

＊

そろそろ家が見えてくる距離、目を凝らすと小さく明かりが見える

そんな小さいものが見えただけでも、嬉しい

待っててくれたんだな、って

家の前につき、鞄の中に入ってる鍵を取り出す

鍵を回して、ドアを開けると、リビングからパタパタと足音が聞こえた

「らん！お帰りなさいっ」

嬉しそうな顔をして抱き着いてくる嫁を、ぽふっと受けとめて抱きしめる

首筋辺りに顔を近づけると、シャンプーのいい匂いがする

「んー……ただいま」

頭をぽんぽんと優しく撫でながら、苦しくないように軽く力を込める

甘えるように肩にすりすりとおでこを擦り付けてきて、ぎゅーっと抱き着いてくる

「ふふっ…ご飯あっためてたから、一緒に食べよ？」

「…ん」

目を細めて笑う彼女は、とても、とても愛おしい存在

触れるだけのキスをすると、顔を真っ赤にさせて照れる。可愛い

なんて、幾度となく思ってるけど

一応、意地でもメンバーには会わせてない

絶対からかわれるし…

＊

「らん、美味しい？」

「めっちゃ美味い」

「よかったぁ」

「Aさ、昔から料理上手だよね

高校の時料理部入ってたし。お義母さんに教わってたの？」

「そんなとこ！

元々ね、お母さんが料理してるところ見るのが好きだったの

だからか料理ハマっちゃって…」

「ん、そっか。じゃあ俺の奥さんに最適だったわけだ」

「そ、そう…だね…」

「また照れた」

「だってらんが…！」

「ごめんごめん」

＊

A

嫁。同い年。お料理上手。呼び名はらん

メンバーと面識なし

ひとらんと中学からの知り合い。高校でお付き合いを始めた

☆

こんにちは、作者です

我々だは殆ど関西の人なので、どうしてもらんらんに関西弁のイメージがついてしまう…

らんらんは嫁に対してタラシにしました。似合いそうだもんね()

ふんわりした夫婦にしたいな