アンティグオの伝説 ページ4
“…こんにちは。”
マルコについて行くと、ある部屋に案内された。
そして中に入ると、船長さんがいたわけだ。
「グララララ!マルコが客人だというから、どんな奴かと思えば女じゃねぇか!」
特徴的な笑い方。その反面、逆らえない圧はヒシヒシと十分伝わってきた。
“初めまして。Aと言います。”
私の言葉に、船長さんはまた笑った。
「親父、早速なんだがアンティグオって聞いたことあるかよぃ?」
マルコはその場にあぐらをかいて座り、親父と呼ぶ船長さんの前に座った。
「それがどうした。」
慌てて私もマルコの隣に座ると船長さんは怪訝そうな声で口を開いた。
“私、そこに行きたいんです。探してもらえませんか?”
私の言葉に船長さんはやがて遠くを見る様に目線を上げ、ポツリとつぶやいた。
「伝説の島アンティグオ。
それなら昔、聞いたことはある。…もう何十年と昔のことだがなぁ。」
その時マルコも船長さんにも気づかれないように、私は笑みが抑えられなかった。
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←マルコの馴染み
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作者名:西鶴 | 作成日時:2022年8月14日 23時