ひと夏の冒険 (ページ3)

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マルコの馴染みページ3

「…で、全く消息絶ったと思ったらなんだよぃ。」

マルコの部屋。

マルコは机に座ってベッドに座る私を不機嫌そうな顔で見てくる。

“マルコに…というか、この船のみんなにお願いがあるの”

私は、目的を伝える。

何も無くここに来たわけじゃない。お願いがあって、ここに来た。

「〜っ、…お願いってなんだよぃ…」

“島を見つけて欲しいの”

その言葉に、マルコは益々眉をひそめ疑いの目を向けてきた。

「…島ぁ？…そんなの、お前さんが見つけりゃ良いだろうよぃ。」

“…＿ティグオ…”

「もう一回。」

“アンティグオ島”

私が探している島、アンティグオ。

「聞いたことねぇよぃ…あ、でも…」

聞いたことない、と即答するマルコ。まぁ、そりゃそうだよね。

“そりゃ伝説、だもんね。”

と、言った私をよそにマルコは悩みの顔。

「…親父のところに行けば、…わかるかもしれねぇよぃ。」

と、その途端。

『うわぁーーー』

扉が開き雪崩れ込む音。

目を瞑って構えてしばらくして見てみれば…

「何やってんだよぃ！お前ら！！」

うしろでマルコの声が響く。

「いやぁ…長男が女の子連れ込むとは…」

リーゼントの男が言った。

「全くお前は…」

マルコはやれやれと、苦笑いを浮かべた。