龍の女は組織のリーダー two

彼は、 ページ8

「ヴァルッタ」

その時任の一言で表情が凍りつくマスター。


暗号なのか、また違うものなのか。何があるというのか。



すると、時任はコーヒーを片手に持ちながら微笑んで言った。


「Thank you very much for the delicious latte.

By the way, what do you look like with such a thoughtful face?」

コーヒーの礼とともに、なぜそのような顔をする？と聞く。


マスターの顔はくぐもったまま。


「あぁ。日本語の方がよかったですか？それとも、」

コーヒーを置き、身振り手振りで話し始める。



すると、マスターは、

「Why do you know the name?」

なぜ、その名を知っているのか。


まるで何かを恐れるように言う。


そしてまた時任はニンマリと笑いながら、


「Do you know the man named Shigure, America's number one mafia, tiger wing president?」

tiger wing …虎の翼、なんて呼ばれるここらでは一番の勢力組織の名を挙げた。


「…Hmm ... it's a complete defeat.
You knew my code name well, Tokito.
There is a secret underground passage in the back room. You should know the password. I'll go when I close the store, so go ahead.」


よく私の名を知っていた、という感嘆の意とともに奥にある地下通路に行け、と言うマスター。


パスワードは君ならわかるはずだ、と。


「流石だね。



私の、元相棒にして最高の補佐役。


ヴェルシュ・ヴァームード」

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