二人の帰還。 ページ7
藍沢サイド
何だかんだあり帰国が遅くなった俺。正直イライラしすぎてストレスたまり始めてる。
このあと、空港で緋山と合流する。
橘先生から連絡があってから二週間ほど経ってからの事だった。
緋山から直々に連絡があったのは。
緋「藍沢?久しぶり。緋山よ。橘先生から話しは行ってるわよね?色々あって、まだ向こうにいけてないんだけど…日付が近いなら合流して行かない?」
と、いう誘い。正直一人じゃ耐えられそうになかったから好都合だった。
藍「そうしてくれるとありがたい。じゃ空港で。」
と、言い電話を切った。
ーその後 空港にてー
久々の日本。
この匂いというか雰囲気というものに落ち着きを感じるのはやはり日本人の性なんだろう。
空港を出て、バスターミナルの方へ出ると、緋山はもう来ていた。
藍「久しぶり。待たせたな。じゃ、行くか。」
と、俺が言うと、
緋「ほんっと、Aの事になると藍沢は人が変わるよね。」
と、笑った。
そうか?と思ったが、多分そうなんだろう。何故なら、それだけAのことを愛しているから。
俺らは予約していたバスに乗る。此処から翔北まで後少しだ。
ー翔北到着ー藍沢サイド
バスからおりて少し歩けば、見えてきた懐かしの翔北。
隣に経つ緋山も、じっとそれを見つめていた。
すると、遠くからこちらに走ってくる人影。走ってきたのは、
緋「橘先生!白石!!」
と、思わず隣で緋山が叫ぶ。
橘「手続きに時間を取らせてしまいすまなかったな。藍沢、緋山。」
と、謝る橘先生。隣で今度は白石が口を開いた。
白「久しぶり、二人とも。待ってたよ。」
と、言ってくれた。
藍「Aには、俺らが帰ってくること、そして病気のことは話したのか?」
と、俺は聞いた。
白「ううん。帰ってくることについて一切言ってない。言ったら、自分を責めと思うし。病気のことについてもまだよ。どうせならまとめて話そうと思って。とりあえず救命のスクラブ準備してあるから。それにデスクも。
行こう。」
と、白石に促された。…やはりA本人には何も言ってないんだな。強いあいつが…いや、弱いあいつに一人で全てを受け止めるのは無理だ。それは長年、こいつらと共にいて分かったこと。
強いんじゃない。強いのはあいつ自身、負けないというプライドと意地。
本当は弱くて今にも消えそうなほど脆いやつなのだ。
そして、俺らは白石や橘先生と共に翔北の地に足を踏み入れた。
245人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍沢先生が好きな人 - 山P大好きで学校で山P山Pって先生に苦笑いされました。(笑 (2020年9月26日 10時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 私生意気な14歳 (2020年9月26日 10時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 藍沢先生が好きな人さん» 返信遅くなりすみません!嬉しいお言葉、私には持ったいないくらいです。ありがとうございます!!! (2020年9月26日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年9月24日 23時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 赤兎さん» 赤兎さん、早速コメントありがとうございます!そうですよね…!バッドエンドだからこそ、本当はもっとこうだったのにー!とか思い浮かびます。ご意見ありがとうございます! (2020年9月23日 11時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍琉 | 作者ホームページ:http://.uranai.riane.jarrck
作成日時:2020年9月16日 22時