彼女の想い。 ページ11
藍沢サイド
緋山が戻ってついには俺たち二人だけ。何を言おうか迷っていると君から話を切り出した。
「耕作。まずは本当にごめんなさい…。私のせいなのは分かってる。だからさ、私は大丈夫だから。今すぐトロントに戻って。耕作は向こうで必要とされている。何より、その技術が言ってる。」
と、俺の目を見て言ってきた。
藍「あのな、A。こっちへ戻ってきたのは確かにお前のことがあるからだ。けどな、それだけじゃない。
俺自身、お前がいないことにもう耐えられなかった。ここが…恋しくなった。
だから、向こうのトップとも話を着けてきたんだ。向こうで学んだものは大きい。だからこそ今度はこっちでその技術と知識を使うべきじゃないか？」
と、俺は君の目を見て真っ直ぐに言った。全て本当のことだ。
「…本当なの？私…耕作の邪魔してない？耕作の夢を打ち壊そうとしてない？」
と、尚も君は不安げに聞く。
だから、
藍「こんな頑固な唇は黙らせないとな。」
と、言い俺は何年ぶりかに彼女の唇に優しく強く己の唇を繋げた。
しばらくして唇を離し、そっと耳元で俺は、
藍「何があっても俺はお前しかいない。よく覚えとけ。それに俺たちやっと揃ったんだ。楽しくしないと損だと思わないか？大丈夫。何があろうと俺はお前のそばにいる。もう離れやしない。二度とな。」
と、言い恥ずかしさから、
藍「一旦戻る。それに白石達とも話さなきゃいけない事があるしな。また後で来る時はなんか暇つぶしになるものを持ってきてy」
と、言いかけたが、
「あとで耕作が来てくれたら、一緒にコンビニ行きたい。」
そう君は言った。きっとこれが彼女の精一杯のわがままだろう。
今の身体じゃ食欲もそんなにない。コンビニ行ってもな…と思ったが、久々に院内のあそこに連れて行ってあげよう、と俺は密かに心の中で呟いた。
藍「じゃ、またあとで。」
俺はそう言いAの病室を出た。
部屋から出た瞬間、俺は膝から崩れ落ちるかの様に床に座り込んでしまった。
「どうしてあいつがｯ!」
今はただその言葉しか出てこなかった。
当たりようのないこの気持ちをどう当てようと考える自分がいた。白石の言い方だと、正直余裕はないだろう。あの病で助かった人、助からなかった人、その両方を見てきた俺にとってこの現実は耐えがたいものだった。
それから一週間後のこと。体力が一時的に回復した君は髪を剃った。丸坊主になった自身を君は臆することなく笑った。
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藍沢先生が好きな人 - 山P大好きで学校で山P山Pって先生に苦笑いされました。(笑 (2020年9月26日 10時) (
レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 私生意気な14歳 (2020年9月26日 10時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 藍沢先生が好きな人さん» 返信遅くなりすみません！嬉しいお言葉、私には持ったいないくらいです。ありがとうございます！！！ (2020年9月26日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年9月24日 23時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 赤兎さん» 赤兎さん、早速コメントありがとうございます！そうですよね…！バッドエンドだからこそ、本当はもっとこうだったのにー！とか思い浮かびます。ご意見ありがとうございます！ (2020年9月23日 11時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍琉 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年9月16日 22時
