釈放と疑問 ページ4
「…どうしたんです？クザン。」
海風が流れる甲板に二人立つ。
Aは何も話し始めないクザンの顔を覗き込む。
しかしその表情からは、何も読み取れなかった。
「…あの、書類のことだけどさ。」
暫くして、クザンはポケットから煙草を取り出し、シュボッと火をつけながら相変わらずAの方は見ずして話し始めた。
「アンガス・ダンカンに法的刑罰は下らなかった。
それどころか、海軍と政府は奴を解放した。」
たったその二言で、Aは全てを察した。
「仮に捕まっていた、被害者家族の息子、スカイはどうなるんですか…？」
震える声でそう問うた。
クザンはフゥ…と、煙をはくと、
「異議申し立ての書類はもう必要ねェ。
ダンカンが釈放されりゃこれで犯人は自ずとスカイになる。
…悪かったな、」
その続いた言葉に、Aは顔を青くしてそれから般若の面のような顔になった。
「…私が保護された3歳の頃からずっと父親のように慕ってきて、貴方こそこの海軍に必要な人だと思ってた。
…こんなにも冷酷な人だとはね。
…スカイのところに行ってきます。」
怒りながら、されどその目は悲しそうで。
おそらくスカイが囚獄されているところへ走っていったAを、クザンはそちらも見ずに見送った。
「親子ってのは、互いを支え合うもんだ。…手を繋ぎハグをして、そんなことができる関係だ。
…お前さんを娘と思ったことはねぇーよ。
ただの一度たりとも、な。
…さーて、あの怒り姫をバーに連れて行くとしますかねぇ。」
独り言は風にたなびき、クザンはフッと、寂しげに口角を上げた。
この二人はハグをしたことも、危ないからと手を繋いだこともただの一度たりとも無い。
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西鶴@FFX.Aaron.Love(プロフ) - こんばんは〜🌙明けましておめでとうございます。お気に入り登録者数150人いきました！！ありがとうございます！本年もどうぞよろしくお願いします✨ (2023年1月1日 21時) (
レス) @page23 id: a568701fd5 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 藍琉さん» あいちゃんの作品は全部読んでるよ〜🙌マルコやし飛び付いた(笑)お出かけいいな〜 (2021年10月15日 22時) (レス) id: c417a28e1c (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» こんばんは〜！嫁ちゃん読んでくれたのね？！ありがとう😊👍明日はプチ帰省で車移動なんでその間に書けるかな？と勝手に模索中。お楽しみに〜😁 (2021年10月15日 22時) (レス) id: fc42edf888 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 待ってるよ〜すきだわ‥あいちゃんのワンピ。 (2021年10月15日 13時) (レス) id: c417a28e1c (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - 次の更新は明日以降になります！明日で主の学校の中間考査が終わるので暫くお待ちください！ (2021年10月14日 22時) (レス) @page2 id: de4f5e9033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西鶴（元 藍琉） x他1人 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2021年10月13日 20時
