正義と悪は紙一重

行ったら誰もいない　主side ページ3

赤塚さんが部屋を出て行って、私も早々にその場を後にした。





外に出て、海浜病院の近くにあるMERの医局？に行こうと、スマホを取り出したその時。



電話が来た。




表示名は、


Liamーリアムー


_________会話_________


「Yes?」


リ「Liam.
Did you arrive in Japan safely?(リアムだ。
日本には無事に辿り着いたか？)」


その声は少しだけ不安そうな感じ。…ボス、たまに可愛いとこあるんだよな。




「Why, of course! I didn't have an accident!
So can you tell me why you sent me here?(当たり前でしょ？事故に遭ったわけじゃあるまいし！
で、私をこっちに送りつけた理由を聞かせてもらえます？)」


リ「As you'll know, it's a spy survey.
I want you to explore the movements of Elliott Tsubaki and Dr. Kitami.

In case of emergency, it doesn't matter whether they are alive or dead.

Nice to meet you, black panther．(もう察しの良い君なら分かるだろうが、スパイ調査だ。
エリオット・椿とDr.喜多見の動きを探ってほしい。

万が一の時の場合は双方どちらかであっても生死は問わない。

よろしく頼むよ、黒豹。)」



そして何と彼は私が返事をする隙も与えず「good luck」とだけ言うとそのまま電話を…



切りやがった(((ﾁｯ









スパイ活動…ねぇ。



しかも生死は問わないとか。ねぇ、リアム。…いや、ボス？


この平和な国では、無闇矢鱈な殺生は嫌われるよ。





ボスは喜多見幸太も視野に入れてるみたいだけど、私はどうしてもそうは思えない。









その、電話をしている姿を、彼に見られているとは到底私は気づかず、




愛機(バイク)に飛び乗り、スマホで地図を確認。







そのまま、その場を走り去った。

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